素材の山から、構成の通った記事を書く方法
長文でいちばん時間がかかるのは書くことではなく、構成が違っていたと気づいて全部書き直すことです。構成と言葉を2つの工程に分ければ、やり直す範囲は小さく済みます。
進め方
まず素材を、主張の通る構成案に圧縮する
メモ、リンクの要約、スクリーンショットの説明をまとめて「散らばった考えを構造化する」に貼り、主張を一文、支える点を3〜5個、それぞれにどの素材を使うかを出させます。並列した6項目のリストは受け取らないでください。並列は論証がないということで、読み終えてもなぜそれが並ぶのか分かりません。
書き終えたら、読者がどこで離れるかを出させる
素材のいちばん厚い節から書き始め、冒頭は最後に回します。書き終えたら全体を「いつでも閉じる読者を演じる」に渡し、どの段落から閉じたくなったか、理由だけを言わせます。離脱の原因はたいてい3つです。繰り返しの開始、根拠を約束して未提示、話題の無告の切り替え。節を削る、根拠を足す、つなぎを入れるで対応します。
構成が決まってから、言葉をそろえる
「草稿を読みやすく整える」は言葉の層だけに使います。長い文を分け、指示語を補い、中身のない形容詞を削り、内容の追加は禁止です。順序を逆にしないでください。先に整えると、消すべき段落がよく書けてしまい、削れなくなります。
見出しを付けて、構成を見せる
「長文に見出しを付ける」で話題が実際に切り替わる位置を出させ、その切れ目で自分の段落分けを校正します。見出しは単体で意味が通るようにし、「第一部」のような置き場所の名前にしないこと。見出しだけで主張が追えるのが理想です。
最後に事実・数字・矛盾を確認する
「事実と矛盾のチェック」で、数字・日付・人名、「唯一」「初」といった断定を含む文を一文ずつ見ます。指摘だけで、書き換えはさせません。長文で信頼を失うのは、同じ数字が前半で3割、後半で3割5分になるような食い違いです。気づかれなくても、気づかれた時点で残り全部が疑われます。
使うプロンプト
よくある質問
素材は多いのに、資料の寄せ集めのようになります
自分の主張がまだ一文になっていないということです。まず「読み終えた読者に何を変えてほしいか」を決めます。そのうえで、その一文に使える素材だけを並べます。単体で魅力的でも、寄与しないものは外します。寄せ集めの特徴は、どの段落も正しいのに、全体で何も言っていないことです。
長文はどのくらいの長さがいいですか
文字数ではなく、その主張を支えるのに必要な根拠の量で決まります。よくある無駄は、同じ論点を別の場面で3回繰り返すことです。読者は2回目で飛ばします。繰り返しを削り、空いた分をいちばん弱い論拠に回すほうが、説得力は上がります。
AIで書いた長文が「それらしく」見えないようにするには
3点を見ます。各段落の冒頭が前段の要約になっていないか、どの節も3点構成になっていないか、例がどれも同じくらい抽象的でないか。人が書いた文章は不均等です。ある節は長く、ある箇所だけ急に具体的になります。この不均等を残すほうが、全体が整った原稿より人の文章らしく読まれます。