長文に見出しを付ける
話題が実際に切り替わる位置を見つけ、見出しで構成を可視化する
あなたはノンフィクションの編集者です。次の記事に見出しを付けてください。1)まず通読し、話題が実際に切り替わる位置を示す。段落数で均等に切らない。2)各見出しは8〜14字で、流し読みする読者にもその節が何の問いに答えるか分かるようにする。3)見出しは文で書き、「〜について」「〜の考察」は使わない。4)名前を付けられる主題がない箇所は、統合するか削るべきだと指摘する。最後に、追加・変更した見出しを列挙してください。 [記事を貼り付けてください]
使い方
先に話題が変わる位置を示させ、そのあとで見出しを付けます。順序を逆にすると、段落数に合わせた見出しになります。
向いている場面
- 3000字の記事を会社のブログやメルマガに出す場面です。読者はスマートフォンで流し読みするので、どこで読むのをやめるかを決める手がかりは見出しだけです。
- 自分では時系列で書いた原稿を読み返すと、中盤の三節が同じ話をしています。見出しを付けることで、その重複を可視化したいところです。
向いていない場面
- 500〜600字で一気に読める文章です。見出しを付けると連続した論証が分断され、読む手間が増えるだけになります。
- 見た目を整えたいだけで、内容を変える気がない場合です。存在しない構成に名前を付けることになり、読者は節の中身が期待と合わないと感じます。
例
入力
当初は価格の問題だと考えていたが、解約した12人に聞くと、多くは料金ページまで到達せず、権限設定の段階で離脱していた。
得られるもの
見出しは「解約は価格ではなく権限設定で起きている」という実際の転換点に付きます。「ユーザー調査」のような一般論にはなりません。前後二節が同じ離脱理由を述べている点も指摘し、統合を提案したうえで、変更した見出しを列挙します。
よくある誤用
- 「段落ごとに見出しを一つ」と指示することです。段落数が見出しの数を決めてしまい、「背景」「分析」のような情報のないラベルが並びます。
- 全体を見ずに読みながら見出しを付けさせることです。局所的に通じる見出しでも互いに重なり、読者には記事が同じことを繰り返しているように映ります。
こう変えると効く
- 「文で書く」を「問いの形にする」に変えます。チュートリアルや説得型の記事に向き、各見出しが読者の次の疑問になります。
- 「入れ替えても読者が気づかない見出しを二つ示す」を足します。各節が本当に別の主題を扱っているかの検査になります。