AIの出力が使えるかどうかを見極める
AIの出力はたいてい滑らかに読めます。問題は読みやすさではなく、どの文が検証に耐えるかです。この流れは、まず分類し、それから削るか直すか残すかを決めます。
進め方
ステップ1:まず分類し、字面は直さない
まず字面を直しません。「事実・推論・嗜好を分ける」を使い、一文ずつ分類します。第三者が検証できる事実、事実から導かれたが誤りうる推論、立場にすぎない嗜好です。分類したあと、事実として使われているのに実は推論や嗜好である文を探します。出典が要るのは検証できる文だけで、意見の文は役に立つかどうかで残します。
ステップ2:「事実と矛盾のチェック」で一件ずつ見る
三つに分類させます。本文の他の部分と矛盾する、一般常識と矛盾する、確認できない、です。前の二つはその場で直します。三つ目は削除せず、未確認として印を付け、どこで確認するかを書きます。未確認は誤りではありませんが、公開できる状態でもありません。
ステップ3:「主張と根拠の強さが合っているか」で根拠を点検する
「主張と根拠の強さが合っているか」で根拠を点検します。データがあっても標本が小さすぎる、事例が一件だけ、引用に出典がない、いずれも不釣り合いです。根拠が弱ければ表現を下げるか出典を探します。弱い根拠を強い口調で覆ってはいけません。「可能性がある」は内容を弱めませんが、捏造した出典は文章全体の信頼を失わせます。
ステップ4:「反対側からの指摘」で最後の攻撃をする
「反対側からの指摘」で最後の攻撃をします。結論のうち最も弱い三箇所を探し、「注意が必要」といった一般論ではなく、反例や別の説明を出させます。目的は文章を原型が分からないほど書き換えることではなく、残した結論が一度の真剣な反論に耐えるか確認することです。耐えられないものは「可能性がある」に下げるか削ります。
ステップ5:「AIっぽさを消す」で仕上げる
「AIっぽさを消す」で最後に書き直します。対句的な言い回しや「まず、次に、最後に」といった道しるべの言葉を削り、抽象名詞を具体的な行動に置き換えます。声に出して読み、引っかかる箇所は、たいてい考えが詰まっていない場所です。削って文が崩れるなら、もともと情報がなかっただけです。
使うプロンプト
よくある質問
AIが示した数値はそのまま使えますか
使えません。数値、法令、引用、価格、バージョンは必ず原典に戻って確認します。見つからなければ削るか、未確認と明示します。
どこがAIの作り話か素早く見抜くには
具体性を見ます。出典のない精密な数値、リンクのない人名、不自然に筋の通った因果が疑わしい箇所です。「事実・推論・嗜好を分ける」で一文ずつ分類するのが最短です。
書き直したらAI作成とは言えなくなりますか
用途とプラットフォームの規約によります。確かなのは、残した一文の責任は自分にあるということで、確認と書き直しは省けません。