不可逆な部分を先に切り出す
「間違えたときに戻せるか」で並べ、順番を決める
私が決めようとしているのは:[決定]。まず不可逆な部分を切り出して順番を付けてください。要件:1)一度やったら戻せない動作を挙げ、戻すコストが具体的に何かを書く;2)それぞれが将来のどんな選択肢を閉じるか;3)それを実行する前に取れる最も安い情報は何か(試験運用、試し発注、見積、小範囲の段階公開);4)順番を示す。今すぐ実行すべきもの、情報が増えるまで待てるもの、それぞれの期限;5)どれか 1 つを間違えると決定全体が成立しなくなるのはどれか。この決定をすべきかどうかは評価しないこと。
使い方
まず「この一手を打ったあと、まだ変更できるか」と問います。変えられるものを先に、変えられないものは情報が最も多い時点まで取っておきます。
向いている場面
- 決定が 7〜8 の動作に分解され、チームは並行して進めたがっているが、そのうち 1 つは後戻りできなくなるのではと懸念しているとき。
- 長期契約に署名する、要となるポジションを採用する、納期を対外に約束する直前で、どの一手を最後に回すべきか確かめたいとき。
向いていない場面
- 決定全体が可逆で、やり直しのコストも低いとき。順番を付ける意味はなく、まず動き始めてください。
- 可逆性に問題はなく、本当の問題が資金不足のとき。それはコスト過小評価の確認で、この手順ではありません。
例
入力
決定:現在のオフィスを解約して全員リモートにし、浮いた賃料を新規事業に投じる。賃料は年 96 万元、新規事業は 1 年半で回収見込み。
得られるもの
ここには 2 つの一方通行の扉があります。解約を実行すると同等の立地を探し直すのに 4〜6 か月と敷金・内装の追加費用がかかり、全員リモートは「出社で新人を育てる」という選択肢を閉じます。最も安い情報は、解約前に 8 週間のハイブリッドを試して新人の立ち上がりと既存社員の連携を見ることで、費用は小さい会議室 1 部屋分です。新規事業のほうは実際には可逆なので、小規模に試し、解約と同じ日付に縛らないほうがいいです。
よくある誤用
- 何でも不可逆と見なして、どの一手も動けなくなること。判断基準は「戻すのにいくらとどれだけかかるか」で、「リスクがあるか」ではありません。
- 動作の一覧だけを貼り、制約(予算、契約期間、対外約束)を書かないこと。どの扉が本当に閉じるのか判断できません。
こう変えると効く
- 「順番」を「各不可逆動作の実行期限」に変える。分析が実行できるカレンダーになります。
- 「不可逆な動作を 1 つだけ残すならどれか」を足す。本当のトレードオフが出ます。