二択の意思決定
比較軸、最悪のケース、それぞれが適する条件を出す
[案 A] と [案 B] のどちらかを選びたい。要件:1)比較軸を 4 つ挙げ、なぜその 4 つが重要かを説明;2)それぞれの最悪のケースと、それが耐えられるか;3)どういう条件なら A、どういう条件なら B か;4)私の制約 [私の制約] を踏まえ、明確な提案を 1 つ出す。「どちらにも長所がある」で終わらせないこと。
使い方
制約は自分で先に書く。ないと答えは必ず「場合による」になる。
向いている場面
- どちらにも明らかな利点があり、1 週間以上行き来しているのに、考えるたびに振り出しに戻るとき。
- 金曜までに返事をしないといけないが、これ以上分析しても答えは鮮明にならない——不確実なまま実行できる選択が必要な場面。
向いていない場面
- 選択肢の輪郭がまだ決まっていないとき。たとえば案 A が実は 2 つの別案に分けられる場合、こちらの枠の中で丁寧に比較し、枠そのものの歪みを固定してしまいます。
- 2 つの違いが本当は価値観にあるとき(この街を離れるか、この人と組み続けるか)。比較できる指標ではないので、4 軸の採点表は偽の精緻さを与えるだけです。
例
入力
案 A は今の会社に残る:来年の昇進確率は 5 割ほど、昇給 15%。案 B は 30 人規模のスタートアップで事業責任者:昇給 30% だが、指導してくれる人はおらず、予算は今の 3 分の 1。制約は、住宅ローンが月 1 万 8000 元、来年子どもが小学校に入る、収入減は受け入れられない。
得られるもの
ほしいのは「あなたの資金繰り制約のもとでは A、B の昇給では半年の空白を埋められないから」といった、条件付きで言い切る提案です。4 軸の採点表ではありません。どうなれば助言が反転するか(相手が 12 か月分の runway を書面で約束する、など)まで書かれていること。
よくある誤用
- 制約(収入の下限、家庭の事情、期限)を渡さずに「客観的に分析して」と頼むこと。誰にでも当てはまる正しい答えが返ってきます。
- 「どちらも一長一短とは言うな」を「どちらかを褒めろ」と読み違えること。自信ありげな提案は得られますが、「どちらもやらない」という第 3 の選択肢を落とします。
こう変えると効く
- 「4 つの軸を挙げて」を「軸そのものをあなたが選び、なぜ他の軸ではないかを説明して」に変える。何を重要と見ているかが露出し、軸自体に反論できます。
- 末尾に「決める前にもう 1 つだけ事実を確認できるなら何を確認するか」を足す。選択が、情報量が最大の 1 件に圧縮されます。