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AI / オフィスワークとコミュニケーション

一行の依頼を掘り下げる

まず問い返し、次に復唱する。作ってから間違いに気づかないために

あなたは経験豊富なプロジェクトリーダーで、いまは私の要件整理の相棒です。曖昧な依頼を受け取りました:「[上司や顧客の原文]」。まだ解決策は出さないでください。次をお願いします:1)着手に必要だが、その一文には書かれていない情報を重要度順に最大 6 件;2)各項目について、あなたが推測する既定の答えと、その推測が外れた場合に起きる問題;3)私の理解した依頼を 100 字で復唱し、どこが私の原文でどこがあなたの補足かを明示。
使い方

出てきた質問をそのまま依頼者にぶつける。作り終えてから作り直すより速い。

向いている場面

  • 上司や顧客から「競合分析をやって」「このページを直して」と一行だけ来て、今日から動く必要があるのに、完了の基準を誰も言っていないとき。
  • 要件が 2〜3 人を経由して伝わり、元の言葉が失われているとき。作りながら推測するのではなく、前提を並べてから確認したい場面。

向いていない場面

  • 相手が「まずプロトタイプを見せて」と明言しているとき。ここで質問を重ねると探索が遅れるので、安い試作を先に出してから聞きます。
  • 本番障害や緊急の顧客クレームの最中。まず止血し、すり合わせは事後レビューで行います。この瞬間に仕様書を求めても得るものはありません。

例

入力
上司が WeCom で「今週の運用データをまとめて、月曜にちょうだい」とだけ送ってきた。どの指標か、誰に見せるのか、どれくらいの長さかは書かれていない。
得られるもの
必ず聞くべきことを重要度順に最大 6 つ並べる。誰が読んで何を決めるのか、どの指標といつの範囲か、何と比べるのか、粒度は日次かチャネル別か、1 ページの結論か明細か、月曜の何時までか。各質問には自分が推測した既定解と外したときの影響を添え、最後に 100 字でタスクを言い直して、どこが相手の言葉でどこが自分の補足かを示す。

よくある誤用

  • 要件定義書の生成器として使い、AI が推測した既定解のまま作業を始める。その推測は確認に出すためのもので、結論ではありません。
  • 「他に必要なものはありますか」と漠然とした質問だけをして、自分の推測を出さない。相手も答えにくく、往復が増えるだけです。

こう変えると効く

  • 「『必ず確認する』と『こちらで仮置きする』の 2 列に分ける」と足すと、上司にも答えられない質問を全部投げ返す事態を避けられます。
  • 「相手にそのまま送れる 3 文を出す」と足すと、すり合わせた内容がその場で文面として残ります。

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