文書から実行チェックリストを作る
長い文書を、チェックできる手順に変える
以下の文書を読み、実行チェックリストを作ってください。要件:1)各手順はそのまま実行でき、動詞で始まる;2)依存関係(どの手順の後に来るか)を明記;3)最も抜けやすい手順 3 つに印をつける;4)人が判断する必要がある分岐は別に列挙。 [文書を貼り付け]
使い方
「検討する」「確認する」で始まる項目は手順ではない。動作になるまで差し戻す。
向いている場面
- 20 ページの SOP、契約書、リリース計画を受け取り、別々の人がチェックできる手順に分解する必要があるとき。それぞれの解釈で進められると困ります。
- 引き継ぎや休暇の前に、文書が前提にしている暗黙の条件を明示し、次の人が同じ穴に落ちないようにしたいとき。
向いていない場面
- 文書自体が原則や方針(ブランドガイド、デザイン原則)で、実行できる動作がないとき。無理に分解すると「第 3 章を読む」のような偽の手順になります。
- 監査条項や契約義務など、原文どおりに遂行する必要があるとき。チェックリストは条項番号や但し書きを落とすので、原文の代わりになりません。
例
入力
「新規顧客オンボーディング SOP」第 3 節:契約後、AM が CRM に顧客レコードを作成。技術は顧客がドメインと ICP 登録番号を出すまで環境を用意できない。環境構築後、QA が注文フローを 1 回通す。顧客が自社決済を使う場合は財務が事前に資格審査を行い、通常 5 営業日かかる。
得られるもの
手順は動詞で始め、依存関係を添える。CRM にレコード作成 → ドメインと登録番号の回収 → 環境構築(2 の後)→ QA が注文フローを実行(3 の後)とし、抜けやすい 3 点(登録番号、財務審査を 5 営業日前に着手すること、QA 環境と本番の差異)を別に示す。最後に判断分岐として「顧客が自社決済を使うか」を独立させる。
よくある誤用
- 文書を丸ごと渡して「全部の手順を」と頼み、自分の役割や担当範囲を伝えない。半分は他人の仕事で、そのまま配れません。
- チェックリストだけを実行根拠にして原文を確認しない。「通常 5 営業日」のような経験値が、いつの間にか厳格なルールとして扱われます。
こう変えると効く
- 「役割ごとに分け(自分/相手/第三者)、自分が動かすものだけ残す」と足すと、個人の TODO になります。
- 「各手順に完了の証拠(スクショ、メール、システム状態)を添える」と足すと、検収や引き継ぎの場面に向きます。