安全なデータ削除フローを書く
収録 2026-11-03
論理削除・確認・物理削除の順に、追跡記録を残します。
ユーザーデータを削除します(場面は以下)。削除フロー:1)段階(マーク・論理削除・物理削除)と時期・条件;2)事前確認する関連データ(バックアップ・ログ・分析・下流同期);3)起案者・承認者・誤削除の防止;4)利用者への説明と取り消し期間;5)削除後の検証と記録;6)残留しやすい三箇所。
当サイトオリジナル
中国語の原文
使い方
删除流程的重点是「可反悔」,不是「删得快」。
こう変えてみる
- コードを書く前に要件と制約を復唱させる。
- 全体書き換えではなく、最小の変更とロールバック方法を出させる。
得られる成果物
- そのまま使える最小変更(コピー可能なコード)
- 影響範囲:変更ファイルと追従が必要な呼び出し元
よくある失敗
- 一度に十ファイル変更させ、何が原因か分からなくなる。
- エラーだけ貼ってコードとバージョンを省くと、使えない修正が返る。
出力のチェック
- 変更は動いて戻せて、無関係なコードに手を入れていない。
- 境界条件(空・巨大・同時実行)が説明かテストで押さえられている。
使いどころと注意
- 向いている用途:要件と制約を復唱させてから、最小限の動く変更を出させる。
- 注意:エラーにはバージョンと最小再現を添える。無いと一見もっともらしいが合わない修正が返る。
向いている場面
- 利用者や法務から本番データの削除依頼が来て、消し漏れも誤削除も避けたいとき。
- 過去データの整理を控え、分析基盤・バックアップ・キャッシュに残っていないか心配なとき。
向いていない場面
- 利用者が復元しうる一件を隠すだけ——論理削除や状態フラグで足り、全工程は不要。
- データが極小で下流依存もコンプラ要件もない——直接削除して記録すればよい。
例
入力
3 ユーザーの全データを削除:主 DB の users/orders/messages、読み取りレプリカ、毎日同期する分析基盤、添付のオブジェクトストレージ、CDN、7 日分のバックアップ。
得られるもの
段階設計:当日マーク→当日論理削除して読み書き経路から外す→7 日後(バックアップ周期超え)に物理削除→検証。事前確認はレプリカ遅延、分析基盤の同期枠、添付一覧、CDN キャッシュキー、バックアップ保持方針。申請=サポート、承認=データ責任者、実行は二重確認と操作ログ。取り消し期間は論理削除と物理削除の間。検証は五箇所:主 DB の行ゼロ、レプリカ同期、分析基盤再実行でゼロ、添付 404、キャッシュ消去。残留しやすいのはバックアップ・分析基盤・ログ内の個人情報。
よくある誤用
- いきなり DELETE:承認も検証もなく、完了を証明できず失敗時も戻せない。
- 主 DB だけ削除:レプリカ・分析基盤・ストレージ・CDN・ログに残り、削除になっていない。
こう変えると効く
- 利用者に見える削除として設計:先に表示から消し、物理削除は裏で完了させる。
- 可逆性最小として設計:論理削除+スナップショットで確認してから物理削除。