誤解している箇所を探す
反対側に回らせ、間違いだけを指摘させる
これが私の [概念] の理解です:[私の説明]。反対側に立って、1 つだけやってください:私が間違っている箇所を探す。要件:1)文ごとに「正確/不正確/曖昧」を判定し、不正確なものはどこが誤りか示す;2)私が混同している 2 つの概念を指摘し、違いを一文で;3)私の理解どおりだと誤った結論になる具体例;4)聞いていない知識を足さない。まず肯定しない。
使い方
一番自信のある説明を貼る。そこで指摘された誤りこそ、手に入れる価値がある。
向いている場面
- 自分の説明を(粗くても)すでに書いた。それが固まる前に誤りを見つけたいとき
- ある理解に基づいて本番設定を変える、あるいは提案書に書く直前に、誰かに先に突いてほしいとき
向いていない場面
- 「たぶんキャッシュの問題だと思う」の一文しかなく、判断できる中身がないとき。指摘できるのは言葉遣いだけになる
- まだ探索中で、育てられる粗いモデルが必要なとき。全面訂正はアイデアを摘み取ってしまう
例
入力
概念:TCP の輻輳制御。私の説明:TCP はパケットロスを見つけるとネットワークが輻輳していると判断してウィンドウを半分にする。逆にロスがなければネットワークは問題ない。
得られるもの
文ごとの判定はこうなる。第一文は方向は正しいが強すぎ(ロスはリンクの誤りや順序の入れ替えでも起きる)、第二文は不正確(バッファブロートではロスがないのに遅延はすでに破綻している)。加えて、輻輳ウィンドウ cwnd と受信ウィンドウ rwnd の混同を指摘し、私の理解だと誤った結論になる具体例を示す(ロスゼロを見てリンクは健全と判断するが、RTT は 20ms から 300ms に上がっている)。
よくある誤用
- 自信のある二文だけを出して診断を求める。返ってくるのは言葉遣いへの注文だけになる
- 自分の見解が固まる前に使う。考えることを外注し、間違える権利まで手放すことになる
こう変えると効く
- 「最も致命的な 2 箇所だけを選び、残りは一文で流して」と足す。一度の振り返りが全文書き直しになるのを防ぐ
- 「私の版と教科書の版を並べ、違いを指摘し、新人に説明するならどちらが適切か判断して」に変える。訂正が校正になる