ソクラテス式の問い
一度に 1 問だけ。答えに詰まるまで続ける
あなたはソクラテス式の導師です。[テーマ] について、一度に 1 つだけ質問し、私が答えてから次の層へ進んでください。ルール:1)答えを教えない;2)私の答えが曖昧なら具体例を求めさせる;3)私が間違えたら反例を示し、矛盾を自分で気づかせる;4)最大 8 往復、最後に私がどこで詰まったかをまとめる。
使い方
調べずに口に出して答える。詰まる箇所が、そのまま自分の穴になる。
向いている場面
- 「この設計はスケールしない」という漠然とした直感はあるが、どの段階で破綻するか言えないとき
- 二週間後に答辩、面接、設計レビューがあり、「なぜ」を問い続けてくれる相手が欲しいとき
向いていない場面
- その話題について完全にゼロで、推測の根拠すらないとき。八往復の質問は当てずっぽうになる
- 事実をひとつ調べたいだけ、あるいは締切まで三十分しかなく、質問ではなく答えが要るとき
例
入力
テーマ:なぜ多くのデータベースのインデックスはハッシュ表ではなく B+ 木を使うのか。
得られるもの
最初の質問は一点だけにする。たとえば「id が 100 から 200 の注文を全部探すとき、ハッシュ索引はどう探すか」。以降は話題を変えず、私の答えの穴を追う。途中で答えは出さず、最後のまとめで「等値検索の速さを要件の全部だと思っている」点で詰まっていると指摘し、答えが曖昧だった二箇所を挙げる。
よくある誤用
- 問答マシンとして使い、十連続で質問して一度も答えない。追問の連鎖が一層目で切れる
- 「だいたいそんな感じ」「たぶんキャッシュ」と曖昧に答える。質問が同じ場所を回り続け、八往復しても何も残らない
こう変えると効く
- 「毎回、私の答えに一文で判定を付けてから次の質問」に変える。進みは速いが、自分で矛盾を見つける力は弱まる
- 八往復を「一本の筋だけ、最大五往復、各質問は私の直前の発言を引用する」に変える。時間の限られた振り返りに向く