ROT13 のガイド:ネタバレ隠しには使えるが、秘密は守れない
ROT13 の役割は、偶然目にした人に読ませないことです。読もうと思った人を止めるものではありません。
向いているのは、ちらっと見せたくないとき
映画の感想スレッドで核心を ROT13 にすれば、流し読みする人に伝わりません。パズルサイトの答えを隠す、授業で文字のずらし方を示す、同僚との軽い冗談。共通するのは、本当の機密ではなく、目に入りにくくする層が欲しいという点です。
文字処理のテスト入力としても便利です。英字だけが動くため、パイプラインが句読点や数字、空白を壊していないかをすぐ確認できます。逆に、その程度の変換しかしていないことの確認にもなります。
- ネタバレ、パズルの答え、ヒントを隠す
- 文字のずらし方を示す授業での演示
- 英字以外を壊していないかの確認
同じ操作で元に戻る
ROT13 は対称です。A は N に、N は A になり、13+13 は26で一周します。エンコードとデコードの区別はなく、出力をもう一度通せば元の文に戻ります。
変換されるのは A–Z と a–z だけで、大文字小文字は保たれます。中国語、日本語、数字、句読点、絵文字はそのまま通ります。つまり中国語の文は ROT13 を通しても一切変わりません。仕様どおりで、不具合ではありません。
- 大文字小文字は保持、他はそのまま
- 2回通せば元に戻る
- 中国語や仮名は変換されない
26通りしかない、鍵のない世界
鍵がないため平文の候補は26通りしかなく、数えれば破れます。暗号として使うのは、鍵を玄関マットの下に置くのと同じです。機密には AES のような鍵付き暗号と、鍵そのものの管理が必要です。
パスワード、トークン、個人情報にも使えません。ログに残る、転送される、スクリーンショットを撮られる、その時点で ROT13 は無力です。見た目だけ乱れればよいなら Base64、機密なら暗号化です。
- 鍵なし、26通り、手作業で破れる
- 暗号ではなく、弱い暗号でもない
- 見た目は Base64、機密は暗号化
よくある質問
なぜ暗号化と復号が同じボタンなのですか
13のずらしは自分自身の逆演算で、2回で26、ちょうど一周して元に戻るからです。ツールの省略ではなく、ROT13 の数学的な性質です。
中国語が変わらないのはなぜですか
ROT13 はラテン文字だけに定義され、ツールも A–Z と a–z しか置換しません。中国語や仮名、数字、句読点は対象外です。中国語を隠すには別の方法が必要です。
パスワードの保護に使えますか
使えません。鍵がなく26通りしかないため、暗号文を見た人は誰でも戻せます。パスワードはパスワードマネージャに保存し、HTTPS で送るもので、文字のずらしでは守れません。
関連ツール:ROT13 変換ツール