デザイナーへの要件書
「高級感がほしい」を実行できる要件に翻訳する
[作るもの] を作りたいのですが、デザイン用語が分からないままデザイナーに依頼する必要があります。ビジュアル要件書を書いてください:1)このデザインの用途と対象者;2)伝えたい印象(形容詞 3 つ+具体的な参照物);3)必ず入れる要素;4)絶対に入れない要素;5)成果物リストとサイズ。
使い方
形容詞には必ず参照画像か実物を添える。「高級感」だけではデザイナーは照合できない。
向いている場面
- デザイン用語は自分にないが、「欲しい感じ」を外部のデザイナーや制作会社に伝える必要がある——形容詞 3 つ+具体的な参照物で、感覚を照合できる形にする。
- 同じ視覚体系を複数人で実行する(デザイナー、編集、印刷)——必ず入れる要素と絶対に入れない要素を共通の下限として書けば、各自の解釈でばらけない。
向いていない場面
- 自分が十分な参照を見ていない——この状態で書く「参照物」はたまたま拾った 1 枚になり、デザイナーを誤った方向に導く。
- 必要なのは具体的な実行(この版の文字サイズと余白を直す)——要件書は方向性のため。ピクセルは間隔の受け渡しで扱う。
例
入力
35 歳前後のユーザー向けティーブランドのミニアプリトップ。静かで高級に見えてほしいが、古臭くはしたくない
得られるもの
用途と対象を明記(来店前にメニューを見る、リピーター中心)。形容詞ごとに参照を添える:静か=MUJI 商品ページの情報密度、高級=単色背景+大きな余白+素材の接写、古臭くない=文字サイズのコントラストを広く取り、筆文字系を使わない。必ず入れる:商品の実写、価格、店舗距離。絶対に入れない:セールの爆発シール、赤と黄色の強い対比、ポップアップ。成果物:トップ 750×1624、シェアカード 500×400、アイコン 12 個。
よくある誤用
- 「高級感」「デザイン性」「若さ」といった語だけで頼む——デザイナーは推測するしかなく、上がってきた案が違ってもどこが違うか言えない。
- 「必ず入れる」を 20 項目の機能リストにしてしまう——要件書が機能ドキュメントに退化し、視覚の方向性は誰も責任を持たなくなる。
こう変えると効く
- 「形容詞 3 つ」を「形容詞 1 つ+反面参照(こうはしたくない)」に変える——肯定語より境界のほうが効き、初稿の当たり率が明らかに上がる。
- 「今回いちばん譲れない 1 点」を足す——リソースが限られてもデザイナーが守るべきものが分かり、修正で核が削られなくなる。